Okayama Society of Concrete Diagnosis and Maintenance Engineers 
Since 2016

会長あいさつ

澤 嗣郎 [Tsuguo Sawa]

1950年岡山生まれ.1973年に株式会社八雲建設コンサルタント(現株式会社エイト日本技術開発)に入社.株式会社エイト日本技術開発常勤監査役兼E・Jホールディングス株式会社常勤監査役を務め,現在,株式会社アークコンサルタント岡山営業所長.
コンクリート診断士,技術士(総合技術監理部門-建設・土質及び基礎),技術士(建設部門-鋼構造及びコンクリート,土質及び基礎,道路)等の資格を有する.

コンクリート構造物の診断・補修技術の進歩発展及び技術者の養成に寄与します.

 岡山県コンクリート診断士会は,コンクリート診断士制度の趣旨に基づき,会員相互の親睦と技術力の向上を図り,診断士の社会的評価と地位の向上を目指し,社会の発展や安全に貢献することを目的に設立されました.コンクリート診断士とは,近年,劣化損傷などが問題となっているコンクリート構造物の点検・調査・診断を行い,適切な対策について提案するなど,コンクリート構造物の医者にあたる技術者資格です.公益社団法人日本コンクリート工学協会の認定資格であり,既設のコンクリート構造物に対する診断資格としては最も古い資格です.資格試験は2001年から実施され,過去の試験の合格率は約15%と低く,高い専門性が求められています.全国に約12,000人が登録し,岡山県では約140人が登録して活動しています.
 戦前,戦後を通じて多くのコンクリート構造物が造られ,わが国はストック型社会となりました.これまでのスクラップ・アンド・ビルドの風潮から,計画的な維持管理,延命化を進めていくことが求められています.このような中にあって,コンクリート構造物の調査,診断に基づく「計画的な補修・補強の実施」による構造物の長寿命化の要請は日々高まっています.
 コンクリート診断士制度は,この長寿命化の要請に対し,最新技術をもって効率的な補修,補強が図られるような技術レベルの向上を目的として作られたものです.対象とするコンクリート構造物は多種多様であり,それに対応する調査,診断,対策技術も多方面に広がりを見せながら日進月歩で進化しています.調査,診断,対策業務は,現場に対応した施工技術への理解と経験が重要です.本会は,コンクリート診断士が技術交流を通じて切磋琢磨し,コンクリート診断士の技術力を向上させ,社会の発展,安全に貢献することを目的に活動して参ります.